現場だより
新入社員研修

こんにちは。
企画室のHです。
企画室が出来て、初めての新人社員研修を行いました。
4月の中頃から4月の末までの2週間、新入社員の2人とともに、毎日を過ごしました。
私がこの研修で心がけたことは、知識や技術を教えることではなく、自らのこれまでの行動を考えること、自分の立場を知ること、現場で起きるさまざまな場面、起きる事柄に対して、自分ならどうするのかを考えること、先輩はどのように対応しているのかを観察し、学ぶことです。
もともとは、研修の準備はたくさんしており、あれもこれも伝えないといけない、現場に配属された時に自分自身が迷わないように、現場の上司に迷惑をかけないように、必要な最低限の知識を伝えないといけないと考えていました。
最初の研修2日間で社会人としての基本的なことや、現場監督としての自分の立場、現場で出会う人たちとの関係や対応の仕方、経験の有無は関係なく、周りから見れば、会社の代表である現場監督であること、その中で自分はどのように行動するのか、休みの日はどのように過ごすのか・・・・・・、など、業務知識とは関係ないことを伝えました。
新入社員の2人は、自分のこととして、頭の中でイメージをしながら真剣に話を聞いており、もっと現場で具体的な事をイメージさせた方がいいと感じ、ほぼ毎日、現場へ連れていき、体を動かしながら、現場にいる先輩の話を聞かせながら研修を進めました。
結果、私が教えようとしたことのほとんどは、現場にいる先輩にさせてしまった形になり、ちょっと反省しています。
ですが、2人とも毎日、起きる新しい出来事に生き生きとしていたように感じます。
「井の中の蛙大海を知らず」という言葉があります。
井戸の中に住む蛙は、井戸の外の広い世界を知らない、ある日、海亀が井戸を訪れ、蛙に海の広さや深さを語ります。蛙はその話を聞いて、自分の世界がいかに狭いかを初めて知る。
これまでの狭い世界が自分のいる場所と思い、その狭い世界の中で自分の役割や自分の価値を決めてしまい、満足してしまう、もっと別の大きな世界があるはずなのに、視野を広げるために、学び続けなければいけない、興味を持たなければいけない。
社会人になり、急に自分の世界が広がる、今まで井戸の中のような狭い世界で過ごしていた人が、大きな海のような外の世界へ出て、大きな不安や期待を抱えながら、たくさんの知識を覚え、たくさんの経験をしていく、毎日成長していく、その門出が新入社員研修だと思いました。
私は、とても重要な仕事をしていると感じていました。
新しい世界に勇気を持って飛び込み、自分の可能性を広げることは自分にとっても、廻りにとっても、とても重要なことで、一生懸命やっていれば、必ず結果がついてくるように思います。
企画室と言う、新しい部署に移り、自分自身もこの新入社員2人のように、もっと視野を広げ、可能性を広げ、未来を見続けるようにしなければいけないと感じました。
研修を受けた新入社員の2人が今後どのような活躍を見せてくれるのか楽しみでもあります。
今回の研修で伝えきれなかったことを反省し、来年の新入社員研修では、しっかりと思いを伝えることができるように、今からでもイメージし、準備していきたいと思います。