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最短経路と最適経路は違う?

こんにちは。
営業部のNです。
自転車通勤を始めた当初、ルートはとにかく「最短距離」を優先し、片道7.3kmでした。
しかし、長く続けるうちに気づいたのは、「最短=最適」ではないということです。
現在は、次のような条件を優先したルートを選び、距離は9.2kmになっています。
① 広い歩道がある道
② 信号の少ない生活道路
③ 遊歩道などの緑豊かなルート
距離が多少伸びても、安全と心の平穏を優先する。
その選択のおかげで、これまで無事故で走り続けることができています。

最近、街中を走っていて感じる大きな変化があります。
それは、かつてあちこちで見かけた「自転車通行可」の青い標識(歩行者と自転車が描かれたもの)が減少していることです。
警察庁の指針により、現在は「自転車は車道が原則」というルールが改めて徹底されています。
以前は「とりあえず歩道を走らせておこう」という風潮がありましたが、現在は歩行者との事故防止を目的に、車道へ「自転車専用レーン」や「自転車ナビマーク」を設置する方向へとシフトしています。

しかし、現実はどうでしょうか。
・車道の端には違法駐車が多い
・大型トラックがすれすれを通過する恐怖
・排水溝や段差など、路面状況の危険
ルールが「車道原則」になったからといって、インフラが十分に追いついているとは言えない場所も多く、「道を選ぶ力」がこれまで以上に求められていると感じます。
自転車の交通ルールは数多くありますが、特に危険だと感じているのが、よく見かける逆走(右側通行)です。
便利さからついやってしまいがちですが、信号無視などに比べて罪悪感が低い行為なのではないかとも感じています。
今年の4月からは反則金6,000円が科されるため、あらためて注意が必要です。

逆走が危険な理由を整理すると、次のようになります。
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相対速度の恐怖
左側通行(順走)であれば、時速40kmの車に後方から追い越される際の相対速度差は比較的小さく済みます。しかし逆走の場合、正面衝突となり、衝撃は両者の速度を合計した非常に大きなものになります。 -
ドライバーの死角に入りやすい
交差点で左折するドライバーは、主に右側から来る車や自転車を注視します。歩道側から逆走してくる自転車は想定されておらず、出会い頭の事故が発生しやすくなります。 -
自転車同士の衝突リスク
正しい左側通行をしている自転車と逆走自転車が対向すると、どちらかが車道中央へ膨らまざるを得なくなり、後続車との接触事故を誘発します。
「自分は端を走っているから大丈夫」という思い込みこそが、最も危険だと感じています。
生活道路の信号のない交差点で、逆走自転車の右折に驚かされ、さらに相手から怪訝な顔をされて二重に驚いた経験が何度かあります。
それ以来、交差点では特に鉢合わせを警戒しています。
以前のルートには遊歩道が含まれていましたが、「歩行者専用」の標識が立っていることに気づき、現在は信号が増えて時間はかかるものの、別のルートを選んでいます。
自転車にとって信号がなく緑豊かな遊歩道は魅力的なショートカットに見えますが、歩行者専用の道はあくまで歩行者のための空間です。
無理に通らないという判断を大切にするようにしました。

「日本は自転車に優しくない」という声を耳にすることがあります。
確かに、欧州の自転車先進国と比べれば、専用道の整備が遅れている面は否めません。
しかし、インフラを嘆く前に、自転車は歩行者から見れば「速くて怖い乗り物」であり、自動車から見れば「予測不能で邪魔な存在」になりがちだという現実も意識する必要があります。
・信号待ちでは前に出すぎない
・アイコンタクトやハンドサインで意思表示をする
・夜間は前後のライトを点灯する
こうした小さな配慮の積み重ねが、ドライバーや歩行者の意識を少しずつ変え、結果として「自転車に優しい空気感」をつくっていくのだと信じています。


