社長ブログ
楽しく仕事をするために
確かに楽しかったらいくらでも練習できますからね。
翔平を見ていると、彼はたぶん努力しているという感覚はゼロなんです。
こんなバッティングできたらみんな喜んでくれるだろうな、こんなボール投げられたらみんな驚くだろうな、自分も嬉しいな。
それが楽しくてずっとやっている。
自然に練習量が誰よりも多くなっている。
(栗山英樹元WBC日本代表監督)
冒頭の言葉は昨年九月にも引用したものですが、仕事を本当に楽しんでいる様子を表すのに、これ以上の言葉はないように思います。
誰よりも練習している大谷選手は、練習を苦に思っていない。
苦しくないはずはないのだけれど、それ以上にその練習が生んでくれるであろう成果に対するワクワク感が、その苦しささえも忘れさせてしまう。
この文章に描かれている大谷選手の仕事ぶりは、まさに自分と仕事が一つになっています。
このように仕事が出来れば、何と仕合せなことでしょうか。
大谷選手がこのように仕事ができるのは、皆を喜ばせたい、皆を驚かせたいという願望が、とても強く、そして純粋だからだと思います。
そんな願望を持つことが、楽しさやワクワク感の元になっているのです。
それは私たちの場合も同じであろうと思います。
私たちの努力の先に目指すものが見えているとき、私たちも苦しい仕事に苦しいと思わずに取り組むことができるのです。
それどころか、その苦しい仕事がただの苦労ではなく、目指すものに近づくための試練となり、それを楽しむことさえ出来るようになるのです。
ただ私たちが大谷選手と違うのは、プロ野球選手が謂わば個人商店であるのに対し、私たちは会社という組織の中で仕事をしているということです。
個人商店であれば、個人が自由に目指すものを決めることができますが、組織の場合は一人では目指すものを決められません。
そのため個人とは違い、私たちは組織全体の目指す姿と個人のそれを重ね合わせなければならないのです。
理念やビジョンは、そのベクトルを合わせるため掲げているのです。
さらに一昨年から未来共創会議を始めたのは、この会議の中で、それぞれが目指したいものを議論し、全体との整合性が取れた形で、個人の目指すところを肚落ちさせて欲しかったからです。
この肚落ちが、個人の目指すところと会社の目指すところを一致させ、強いエネルギーの元となり、さらなる個人の成長と会社の発展の出発点になるのです。
人間は成りたいものややりたいことがあって初めて人となる。
そういう願望を持たず、食えさえすればいいというのであれば、犬や猫と何ら変わるところがないと言ってもよいでしょう。
森長工務店の社員の皆さんには、そんな願望をしっかり持って、良い人生を送ってもらいたいと思います。
自分には願望がないと思う人がいるかもしれませんが、その人もそこに蓋をしているだけで、本当は成りたいもの・やりたいことはある筈です。
そんな潜在的な願望が会社の仲間と話し合っていると沸々と湧いてくる。
そんな会社であれば、そこにいる皆が必ず笑顔でワクワクするようになるのです。
その道を歩くのは、けっして楽ではないかもしれません。
しかし、必ず楽しい道行になるに違いありません。