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伝統技能の宝庫!京都迎賓館のガイドツアーに参加してきました

みなさん、こんにちは!
工事部のNです。
今回は、京都・京都御苑内にある「京都迎賓館」のガイドツアーに参加してきた様子をお伝えします。
普段は海外の要人を迎えるための公的な施設ですが、事前予約を利用することで一般参観が可能となります。
ガイドツアーの良かったところは、一見すると見落としてしまうような「伝統工芸の技術や逸話」を詳しく教えてもらえる点です。
今回は、特に印象に残ったお部屋をいくつかご紹介します。
まずは、正面玄関から圧倒されます。
賓客を出迎える"京都迎賓館の顔"ともいえるこの場所。
正面玄関の扉には、樹齢約700年の福井県産ケヤキの一枚板が使用されています。
また、引手は銅製で「有線七宝(ゆうせんしっぽう)」が施されています。
外に面したこれほど大きな扉が一枚板で作られていることに、とても感心しました。

次に通されたのは「聚楽の間」です。
晩餐会や大臣会合などが開催される際、招待されたゲストの控室や随行員の待合など、多目的に利用されているお部屋です。
「心が安らかで楽しいことが集まる場所」という意味を込めて「聚楽の間」と名付けられたそうです。
見どころは、飾り台の上に置かれた花かごです。
こちらは人間国宝である故・五世 早川尚古齋(はやかわ しょうこさい)氏の作品で、置かれている椅子や飾り台もすべて伝統技能が散りばめられた逸品ばかりでした。

続いての部屋は「夕映えの間」です。
大臣会合などの会議や、立礼式(りゅうれいしき)のお茶のおもてなし、晩餐会の待合として使用されています。
壁面装飾には「比叡月映(ひえいげつえい)」と「愛宕夕照(あたごゆうしょう)」という2つの見事な織物作品があり、「ニュースなどで見たことがある!」と感じる方もおられるのではないでしょうか。
また、部屋越しに見える庭園も、とても心が落ち着く空間でした。




次に訪れたのは「藤の間」です。
京都迎賓館の中で最も広いお部屋で、洋風の晩餐会が行われる場所です。
壁一面を彩る巨大なつづれ織り「藤花(とうか)」は、39種類もの藤の花が描かれており、思わず息をのむ美しさです。
川島織物セルコンが7ヶ月もの月日を費やし、1枚ものとして織り上げたそうです。
また、天井の照明は「本美濃紙(ほんみのし)」と「京指物(きょうさしもの)」の伝統技能が使われた格子光天井(こうしひかりてんじょう)になっています。
「連凧」のような3段の笠は高さが調節できるようになっており、そのパターンはなんと15種類!
晩餐会や迎賓式典など、場面に応じて照明の形状が変化するように作られています。
さらに、舞台の扉に施された人間国宝の手による「截金(きりかね)」技法など、贅を尽くした工芸品がズラリと並んでいました。



最後に紹介するのは「桐の間」です。
ここは和食を提供する「和の晩餐室」となっています。
一番の見どころは、全長12メートルにも及ぶ漆の一枚仕上げのテーブルです。
鏡のように庭の緑や天井の意匠を映し出し、室内に豊かな景色を創り出しています。

写真で見るのとは違い、「職人がかけた熱量」や「空間全体の静けさ」を肌で感じられる素晴らしい体験でした。
家に帰ってから改めてホームページ等で詳しく調べていて驚いたのですが、施工を担当したのは「大林組・竹中工務店・鹿島建設共同企業体」で、作業所長を務められたのは桂離宮の御殿整備工事の現場も率いた大林組の水本豊弘さんでした。
水本さんは以前、『NHK プロジェクトX』内の放送桂離宮の工事では「重圧から髪が一夜にして真っ白になった」と紹介されていたのを見たことがあったのですが、今回のツアーを通じて、言葉では言い表せないほどの建築・モノづくりへの熱量を改めて感じることができました。
お金・工期等色々と制約を受ける事も有りますが、一流のモノづくりに対するこだわりを自分の仕事にも反映させていきたいと思う一日でした。
みなさんも機会があれば、ぜひ足を運んでみてください!
余談になりますが、民間企業へ有償貸し出しも可能との事ですので、10年後の90周年記念式典は会長のポケットマネーでいかがでしょうか?


