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Give me chocolate ~ギブミーチョコレート~

こんにちは。
設計積算部のMです。
元同僚から、素敵なチョコレートをいただいた。
それは、児童労働を排除し、生産者に適正な報酬を支払っているフェアトレードのチョコ。
そんなチョコがあるなんて、私は知らなかった。
ありがとう、教えてくれて。
先日、会社でハラスメントの勉強会があった。
でも、それを学んだからといって、彼を助けることはできない。
それが悔しい。
彼は、かつて同じ職場で働いていた元同僚。
会社でハラスメントを受け、心が壊れてしまった。
もう、通常の生活には戻れない。
私はずいぶん前にその会社を辞めてしまったから、当時の状況は知らない。
でも、もしあの時、彼の隣にいたら。
もし、同じ空間で働いていたら。
何かできたかもしれない。
声をかけることも、空気を変えることも、ほんの少しでも、和らげることができたかもしれない。
もう戻れないけれど。
「自分は直接ハラスメントをしたわけじゃない」と言う人もいる。
でも、何も言わずに見ていただけだった人もいる。
結果として、仲間がいなくなった。
その痛みは、加害者と同じくらい重い。
傍観者もまた、加害者の一部なのだと思う。
彼は「訴訟で多額の慰謝料が入る」と言っている。
でも、私も彼のご両親も、欲しいのはお金じゃない。
彼を傷つけた人からの謝罪でもない。
欲しいのは、彼の“通常の心”。
何気ない日常に戻れる心。
同じように傷ついた者同士、もう少し歩み寄れると思っていた。
でも、心の距離は、思った以上に遠かった。
利権も、肩書きも、資本も関係なく、誰もが好きなことに没頭できる。
誰もが自由に研究し、開発し、創造できる。
そんな世界に、早く変わってほしい。