社内のできごと

2019年度 慰安旅行~パート2~

2019年度 慰安旅行~パート2~

こんにちは。工事部Aです。

前回~パート1~では、会津地方の代表的なところを観光したことをご紹介したわけですが、私が個人的に一番楽しかったのは五色沼の散策でした。

それについて詳しく紹介したいと思います。

 

私たちは10人程度のグループに別れ、それぞれのグループにガイドさんが帯同しました。

ガイドさんは今すぐ軽登山ができそうな服装で、スニーカーにTシャツという出で立ちの私たちは申し訳なく思いながら、白柳の綿帽子が舞っている、そして春蝉(はるせみ)がけたたましく鳴いている五色沼の散策路をガイドさんのあとをついて入っていくことになります。

ちなみに、この春蝉(はるせみ)は気温が16℃より低くなると、ピタッと鳴き止むそうです。

不思議ですね!

私たちのガイドさんは枚方出身の清水秀俊さんで、山歩きの知識は私たちの5万倍くらいと言うと言い過ぎかもしれませんが、それくらい豊富な知識で草木や自然のことについて教えてくださいます。

春蝉のエピソードも清水さんが教えてくださいました。

 

散策路を進むと私たちでは気づかないような草花を見つけて、エピソードをお話されます。

それを協力会の皆さんと一緒に「ほお~!」なんて声を上げながらとても勉強した気分になるわけです。

 

少し紹介しますと、この花は「クリン」と云います。

この花の数段に重なる咲き方が神社仏閣の屋根の先端についている「九輪」に似ているためにこのような名前になったと言う説もあるようです。

 

ちなみに神社仏閣の九輪はこのような形をしています。

 

こちらの花は「りんどう」です。

次に来た時は既に摘み取られて無くなっているほど人気のある花だそうです。

 

こちらは「まむし草」です。


蛇のまむしが首をもたげている様に似ているので、このようなネーミングなのだそうです。

写真では分かり辛いのですが、茎の模様もまむし然としています。

群生せずに1本だけ生えるので、山道で出くわすと一瞬「ぎょっ!」としそうですね。

 

こちらは珍しい「もみじの花」です。

もみじといえば紅葉の季節の真っ赤な葉を連想しますが、このように可憐な花を咲かせることは知りませんでした。

これを見ただけで、何か得をしたような気分です。

 

こちらは大阪でもなじみのある「桑」ですが、この木になる「桑の実」は熊の好物らしく、

実がなるころは口の周りを真っ赤にした熊が見かけられるそうです。

そういえば散策路の至るところに「熊出没注意!」の立て看板がありました。


熊が出てきたら逃げようと心に誓って散策路を進みます。

 

清水さんが教えてくださるエピソードはまだまだあるのですが、キリが無いのでこの辺で止めておきます。

清水さんの説明を聞いている私たちの写真も紹介します。

普段からこれくらい人の話を聞いていればと思うくらい、みんな真剣に聞いていましたよ!

私の子供は小さいころ「きのこ」に興味があり、京都御所などで行われる「菌類観察会」によく親子で参加したことを清水さんに話しました。

そしてきのこを見つけるには「きのこ目」にならないといけないという話もしました。

そうすると清水さんは「きのこ目」の意味をすぐに理解し、「私の息子は最近「山菜目」なんですよ!」と答えてくれました。

「きのこ目」というのは「きのこ」の気持ちになって見ることをいいます。

きのこや山菜の気持ちになると、不思議とすぐに見つけられるのです。

 

私たちの建築の仕事も建物の気持ちになる「建築目」が大切なのかもしれません。

そんなことを考えた慰安旅行でもあったのです。